髪質改善ストレート

１番大事な部分はここです。

カウンセリング時に髪の履歴をヒアリングし,それをもとに現状の髪と照らし合わせ診断していきます。

髪の毛の状態により髪質改善ストレート（縮毛矯正）の薬剤と工程は変わります。

多くの髪の状態は以下の通りです。

1,健康毛

カラーもパーマも縮毛矯正、ストレート、酸熱トリートメントなど、薬剤のストレスがかかっていない髪。

髪がしっかりしているため薬剤の反応が鈍いので薬剤にパワーが必要。

2,乾燥毛

髪のCMCが不足しているためパサパサしている。

＊CMCとは

髪の毛のタンパク質とタンパク質の間にある脂質、アミノ酸、低分子のタンパク質、ミネラルなどの複合名称

3,エイジング毛

加齢によるタンパク質の変性やCMC（脂質）の不足からパサパサと乾燥しクセのある髪の状態。

非常にデリケートなので薬剤は優しめが望ましい。

４、カラーによるダメージ毛

ブリーチや明るくしたり暗くしたりを繰り返すなどで起こるダメージがある髪。ハリコシ、まとまりがなく乾燥している。

５、縮毛矯正によるダメージ毛

薬剤選定のミスやアイロンによる過度な熱ダメージによってダメージをおっている髪。

熱によってアミノ酸が凝集しているので硬い。一度固くなったタンパク質は元に戻ることが出来ない。

６、捻転毛

毛髪が丸くなく平らで、ねじれている状態の毛。非常に広がりやすく、クセを活かしたカットが難しい毛質。

７、波状毛

波状に大きく歪んでいる毛髪。クセを活かしたカットが可能で縮毛矯正が必要ないパターンもデザインによってはある。

８、縮毛

細かく縮んだ状態の毛髪。１番ボリュームと広がりが出てしまい最も扱いにくい髪質。

９、軟毛

柔らかくハリコシが弱い毛髪。ダメージを負いやすい。

１０、硬毛

硬い毛髪。キューティクルが厚く強めの薬剤を必要とすることが多い。

このように毛髪の種類は多岐に渡り

それが混在しています。

CLASSEではその全ての毛髪の状態を見極め

薬剤を変えていきます。

対応可能な薬剤を豊富に常備しているのもCLASSEの強みです。

薬剤を塗布する前に、ダメージを負っている毛髪をできる限り強くしていきます。

ヘアケア剤にも沢山種類がありますが活性ケラチン＋アミノ酸＋脂質という

毛髪になくてはならない成分を高濃度で入れていきます。

最初に入れる補修成分は低分子と言われる分子量の非常に小さいものを入れていくことで

毛髪の深部にまで浸透させることができます。

しかも髪質改善ストレート（縮毛矯正）の薬剤の邪魔にならず

ダメージから毛髪を守りながら補修もしてくれるようになります。

薬剤履歴の状態によってダメージが複合的になっていることがあります。

特に毛先のハイダメージ部分は薬剤の反応が速くダメージを負わせてしますことがあります。

なので髪質改善ストレート（縮毛矯正）の薬剤が弱くなるように保護する、もしくは

髪質改善のトリートメントで補修をすることで均一に浸透させることが可能になります。

こういった保護剤の豊富さもCLASSEの強みです。

還元剤の種類でお話しした内容と重複してしまいますが、

CLASSEの髪質改善ストレート（縮毛矯正）で使用する還元剤の種類は以下の通りです。

・チオグリコール酸

　非常に強い還元作用があるのでクセが強く硬毛のかみに多く使われる。

・システイン

　弱い還元力があり、クセが伸びにくい。還元作用のあるアミノ酸。

・システアミン

　システインに浸透剤を含ませた還元剤。チオグリコール酸とシステインの間くらいのパワー。

・チオグリコール酸システアミン

　チオグリコール酸とシステアミンのいいところをとった還元剤。

・GMT

　酸性領域で働く還元剤。ダメージが深刻でアルカリを使用できないような毛髪に使う。

・スピエラ

　浸透効果が高くダメージ毛から健康毛まで均一な還元をしてくれる反面、酸化不足や深部の結合の破壊など問題点も多いのです。

などなど主たるものはこれくらいで、

これらをさらに酸性、中性、アルカリ性と調整し使い分けていきます。

還元剤を髪質に合わせ選定することで、毛髪ダメージを最小限に抑えながら

しっかりとクセをとり艶やかに仕上げることができます。

さらにヘアケア成分を同時に入れていきますので

修復、保護も同時にできてしまうのがCLASSEの髪質改善ストレート（縮毛矯正）の強みでもあります。

毛髪の状態は十人十色です。

なので酸性だから髪にいいとか、このアルカリ剤だから悪いとか、そんなシンプルな話ではなく、

基剤の粘性も時にクリーム、時にリキッド、時にジェルと状況に応じ、

臨機応変なパーソナルな対応をしていくことが必要です。

様々な基剤や処理剤を用意している所もCLASSEの強みなのです。

例えばこんな履歴のお客様

・硬毛で波状のクセがある

・縮毛矯正は半年前

・２ヶ月前にハイライトの施術でブリーチをしている

【根本部分】

この場合、根本は硬毛なので薬剤の浸透が悪くなるので、浸透を促進する前処理を行い

強めの薬剤をチョイスする。

浸透にも時間がかかるのでしっかり時間をおける設定に調整する必要がある。

こめかみやもみあげ、襟足の生え際など毛髪の質が細く繊細な場合が多いので別の薬剤や時間差をつけるなど配慮する必要があります。

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【中間〜毛先のダメージ部分】

ダメージ部分に当たるので酸性領域の薬剤をチョイスし、

根本と同じ時間をしっかり置ける優しい設定に調整する。

もしくは放置時間の差を利用して根本を塗ってから１０分後に塗布するなど配慮する必要があります。

もちろん塗布する前に毛髪の強化と保護を目的とした前処理剤を行い薬剤のダメージを最小限に抑えていきます。

前回の縮毛矯正のクセの戻りがない場合は髪質改善トリートメントの薬剤をたっぷりと塗布し、

毛髪の補修を行います。

クセが伸びているのが確認できたらシャンプー台に移動し１剤をしっかりと流します。

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毛髪の繊維と繊維の間にある結合はこの段階で切れている状態ですが、反応は乾燥させるか定着液（２剤）を塗布するまで続きます。

なのでしっかり流し少しでも反応を弱める必要があります。

1度の水洗では１剤の成分は抜けきりません。この作業も毛髪を保護するとても重要な工程になります。

CLASSEの髪質改善ストレート（縮毛矯正）は

要所要所で髪質改善のトリートメントを同時に行っていきます。

その一つがここです。

通常のサロンの縮毛矯正では１剤を水洗で洗い流すと、

髪に必要なタンパク質やCMCが一緒になって流れていってしまいます。

髪に必要な成分が抜けている状態で高温のアイロン工程を行うとタンパク質の熱凝集が起こる原因となってしまいダメージの元を作ることになってしまいます。

なのでCLASSEでは

１剤と共に髪質改善の主力成分【活性ケラチン】を入れているのですが、水洗と共に流れて行かないように毛髪内部にとどまるようロックする成分を塗布した状態で水洗するだけでなく、

その他アミノ酸やCMCを導入し、流れ落ちてしまった分を補修していきます。

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ここで導入する成分は低分子と言って非常に小さい成分なので、内部で架橋（成分同士を繋いで分子を大きくする）し流出を防いでいきます。

さらに、その後にある高温のアイロン工程による熱凝集のダメージを防ぐための成分も同時に入れていきます。

CLASSEのアイロン前のドライは水分量に重きを置いています。

毛髪内部に２割ほど水分を残したり、ダメージレベルによって完全に乾かしたり、ブローが必要だったりと、毛髪の状態で変わります。

その理由が

成分というものは水分があると不安定な状態で逆に水分がないと安定した状態になります。

縮毛矯正の薬剤は水洗しても内部に残留するのですが、濡れた状態だと反応が続き、乾いた状態になると反応が止まります。

なので１剤の反応が十分な時はしっかり乾かし、逆に反応が足りない時は水分を残してアイロンの熱反応を利用する。

そんなことができるようにドライしています。

ここでは美容師の技術が光る所です。

アイロンの温度はもちろん、アイロンを挟むプレス圧の強さ、熱を通すスピード感、そういったところで仕上がりが変わってくる大事な工程です。

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一般的にクセを伸ばす工程ですがCLASSEではヘアケア成分もここで固定させていきます。

１剤の反応、毛髪の反応、ヘアケア剤の反応と複合的に結果が出るので混乱しやすく難しい技術の一つです。

ただ１剤の反応の結果が同じになるような薬剤選定をしますので、

アイロンも安定して同じ結果を作るように技術統一をしています。