「縮毛矯正をかけているけど、パーマで毛先にカールをつけたい」
「縮毛矯正とパーマって同じ髪にかけても大丈夫?」
このような疑問を持つ方はとても多いです。結論から言うと、縮毛矯正後の髪へのパーマは非常にリスクが高く、基本的にはおすすめできません。
ただし「絶対に不可能」というわけでもなく、髪の状態・施術からの期間・技術者の判断によって可能性が変わります。
この記事では、なぜ縮毛矯正後のパーマが難しいのか、どんな条件なら検討できるのか、そして代替手段まで美容師の視点から正直にお伝えします。
そもそも縮毛矯正とパーマは何が違う?
縮毛矯正後のパーマが難しい理由を理解するには、まず2つの施術の仕組みの違いを知っておく必要があります。
| 比較項目 | 縮毛矯正 | パーマ |
|---|---|---|
| 目的 | くせをまっすぐにする | カール・ウェーブをつける |
| 薬剤 | 強い還元剤(アルカリ or 酸性) | 還元剤(コールド or 加温) |
| 熱処理 | 高温アイロンを使用 | ロッドで巻くのみ(加温パーマあり) |
| 効果の持続 | 半永久的 | 3〜6ヶ月程度 |
| 髪への負担 | 大きい | 中程度 |
どちらの施術も髪内部の「シスチン結合」を一度切断し、形を変えて再結合するという同じ仕組みを利用しています。ここが問題の核心です。
なぜ縮毛矯正後のパーマは難しいのか
①同じ結合を2回操作することになる
縮毛矯正でシスチン結合を「まっすぐ」に固定した後、パーマで再び同じ結合を切断して「カール」につなぎ直そうとします。
この「切断→再結合」を繰り返すことで髪の内部構造が著しく弱くなり、深刻なダメージにつながります。最悪の場合、髪がちぎれる・溶けるといったトラブルが起きることもあります。
②縮毛矯正のかかった部分はパーマがかかりにくい
縮毛矯正でしっかり固定された髪は、パーマ剤が作用しにくい状態になっています。そのため「パーマをかけたのにカールが出ない」「すぐ取れてしまう」という結果になることが多いです。
カールを出そうとして薬剤を強くすると、今度はダメージが深刻になります。これが縮毛矯正後のパーマが難しい大きな理由のひとつです。
③仕上がりの予測が難しい
縮毛矯正後の髪は通常の髪と内部構造が異なるため、パーマ剤の効き方が読みにくくなります。経験豊富な美容師でも、思い通りの仕上がりになるとは限りません。
どんな条件なら検討できる?
「絶対にできない」とは言い切れません。以下の条件がすべて揃っている場合、経験豊富な美容師の判断のもとで検討できるケースがあります。
- ✅ 縮毛矯正から6ヶ月以上経過している
- ✅ 髪のダメージが少なく、健康な状態を保っている
- ✅ 縮毛矯正がかかっていない根元(新生毛)の部分のみを対象にする
- ✅ デジタルパーマなど、髪への負担を考慮した施術方法を選ぶ
- ✅ 担当美容師が事前に毛髪診断を丁寧に行っている
ひとつでも条件が外れている場合は、施術を断る判断も美容師としての誠実な対応です。「できます」と安易に言う美容師には注意が必要です。
「毛先だけカールしたい」という方へ
縮毛矯正をかけている方に多いのが「根元はまっすぐにしたいけど、毛先だけふんわりカールにしたい」というご要望です。
これは理想としてはわかりますが、縮毛矯正をかけた毛先にパーマをかけることは最もリスクが高い組み合わせのひとつです。
毛先は縮毛矯正を繰り返しているほどダメージが蓄積していることが多く、そこにパーマをかけると取り返しのつかない状態になることがあります。
代替手段を考えよう
パーマのリスクが高い場合でも、「カールやウェーブっぽい質感を出したい」という気持ちを叶える方法はあります。
①ヘアアイロン(コテ・ストレートアイロン)でスタイリング
毎日のスタイリングでコテや32mm〜38mmのアイロンを使ってカールをつける方法です。パーマほどの持続力はありませんが、縮毛矯正後の髪でも安全にカールを表現できます。
②縮毛矯正を「柔らかいストレート」に変える
ガチッとした硬いストレートではなく、毛先に自然な丸みや動きが出るような縮毛矯正の技術があります。CLASSEでも「自然な柔らかさ」を残した施術を得意としています。
③縮毛矯正をやめてくせを活かす
縮毛矯正を続けるのをやめ、カットとケアで自分のくせ毛を活かすスタイルにシフトするという選択肢もあります。くせを「個性」として活かすスタイルはここ数年でトレンドにもなっています。
④酸性パーマ・低ダメージパーマ
通常のパーマより髪への負担が少ないとされる酸性パーマや水パーマなど、低ダメージ系のパーマ技術も存在します。ただし縮毛矯正後の髪への施術は、これらを使っても慎重な判断が必要です。
よくある疑問
Q. 縮毛矯正とパーマを同日にかけることはできる?
基本的にはできません。同日に両方かけることは髪への負担が極めて大きく、深刻なダメージ・切れ毛・チリつきを引き起こすリスクが非常に高いです。どちらかの施術に絞ることを強くおすすめします。
Q. パーマをかけた後に縮毛矯正はできる?
縮毛矯正後のパーマと同様、こちらもリスクがあります。パーマが完全に落ちた状態(目安として半年以上)であれば検討できるケースもありますが、髪の状態を見て判断することが必要です。
Q. デジタルパーマなら縮毛矯正後でも大丈夫?
デジタルパーマは加温することで定着しやすい特徴がありますが、縮毛矯正後の髪への施術が安全というわけではありません。ダメージリスクは通常のパーマと同様に存在します。担当美容師の毛髪診断のもとで判断してもらってください。
CLASSEの考え方
「できますよ」と言ってその場の売上をとることは簡単です。でもCLASSEでは、お客様の髪の将来を考えた上で正直にお伝えすることを大切にしています。
縮毛矯正後のパーマについてご相談いただいた場合も、まず現在の髪の状態をしっかり確認します。リスクが高いと判断した場合は、その理由と代替案をご提案します。
「パーマをかけたい」という気持ちの裏にある「こんな髪型・質感になりたい」というゴールに対して、最も安全で理想に近い方法を一緒に考えます。
またCLASSEでは、パーマの新規のお客様はオーナースタイリストの和田しょういちのみが担当しています。パーマは髪の履歴・ダメージ・くせの状態を正確に見極めた上で施術する必要があるため、経験と技術を持つスタイリストだけが対応できる体制をとっています。「初めてで不安」という方も、安心してご相談ください。
まとめ
- 縮毛矯正後のパーマは同じシスチン結合を2回操作するため、ダメージが深刻になりやすい
- 「カールが出ない」「すぐ取れる」という結果になることも多い
- 条件が揃っていれば検討できるケースもあるが、慎重な毛髪診断と技術者の判断が必須
- 「毛先だけカール」は特にリスクが高い組み合わせ
- アイロンスタイリング・柔らかいストレート・くせを活かすスタイルなど代替手段を検討することも大切
「縮毛矯正をしているけどパーマも気になっている」という方は、まずはカウンセリングでご相談ください。髪の状態を確認した上で、正直にお伝えします。


コメント